戦略 2018/08/01

また買ってしまった…


From:山田光彦

これは、うちの息子たちが仮面ライダーのベルトをつけて、遊んでいるところです。

いつも楽しそうに遊んでいるので、ついついおもちゃを買ってしまうんです。あなたも30代以上ならわかってくれると思いますが、僕らが子供の頃は、こういうヒーローものの人形(超合金)で遊んだりしていましたよね。

ですが、最近のものは僕らが遊んでいた頃のものとだいぶ変わっていて、気づいたら息子たちにめちゃめちゃ買ってしまっていたんです。。。そこで、いつもの職業病が出てきてしまったんですが、、、

「これはヒーロー系のおもちゃの売上がだいぶ上がっているんじゃないか…」

そう思って、調べてみたんです。そうしたら、、、


※Wikipedia「仮面ライダーシリーズ」から引用

2009年頃を境に、一気に売上のベースが年間100億前後から200億前後まで、跳ね上がっていました。100億規模のビジネスで年間売上が2倍になるって、なかなかすごいですよね。

しかも、グラフを見ると、売上が2倍になったのは、2008年-2010年の2年の間。しかも、仮面ライダーの視聴率は右肩下がりで下がり続けているのに、売上を大きく伸ばした、ということもわかりました。


視聴率が下がっているのに
なぜ売上が2倍になったのか?


売上が一気に2倍にまで跳ね上がった2009年ごろに起きた最大の変化。それは、仮面ライダーに変身する方法が少し変わったこと。

どういう風に変わったか、ざっくり言ってしまうと、仮面ライダーが変身するとき変身ベルトにメダルなどの別のアイテムを差し込む形式になったこと。例えると、ファミコンの本体にカセットを入れて色々なゲームをするように、変身ベルトに色々なアイテムを差し込んで変身するようになったんです。しかも、ベルトに差し込むアイテムによって変身できる仮面ライダーが変わるんです。

その結果、変身ベルトの他に、変身ベルトに差し込むいろんな種類のアイテムが販売されるようになりました。アイテムによって色々な仮面ライダーが登場するので、仮面ライダーの人形も色んな種類が売られています。DRM風にいうと、バックエンド商品を大量に追加したという感じですね。

テレビの演出も、新しいアイテムを手に入れてどんどん仮面ライダーが強くなっていくので、子供達は、当然、新しいアイテムを欲しがる、、、というわけです。

その結果、ウチはこんなことになっています、、、


※約1年ぐらいかけて、息子たちが親やおじいちゃん・おばあちゃんたちからゲットした品々。真ん中あたりにいっぱい立っているのが、変身ベルトに差し込む「フルボトル」というアイテムです。

しかも、このアイテムは、僕たちの世代でいうところのビックリマンチョコのシールを集めるような収集心を刺激してきます。さらに、、、


販売タイミングも変更


仮面ライダーはだいたい1年ぐらいやっているんですが、昔は毎年1月から新しい仮面ライダーがスタートしていたんです。ですが、2009年からは9月スタート、2013年からは10月スタートに変更。おそらく、これはクリスマスやお年玉で子供が変身ベルトを手に入れられるようにタイミングに合わせたんでしょう。

ファミコンの本体にあたる、そこそこ高い変身ベルトはクリスマスやお年玉で手に入れる。そして、変身ベルトに装着するアイテム1つ1つは結構安いので、ちょこちょこ買ってもらうことができる、、、というわけです。

だから僕もつい買ってしまっていましたし、おじいちゃん・おばあちゃんも気軽に買ってくれるわけです。。。少しマーケティング用語的にいうと、誕生日とかクリスマスとかまではいかないけど、ちょっとしたお祝い事などに子供が喜ぶものをプレゼントしたいというニーズを掘り起こした、ということでしょう。

しかも、このアイテムはイオンモールとかにある仮面ライダーのゲームで使うことができるようになっています。ゲームとおもちゃを連動させることで、おもちゃを買ったら、ゲームをやりたくなる。ゲームをやっていたら、おもちゃを買いたくなる。という、無限ループのような状況にハマってしまいます。

しかも、こういうおもちゃの中には、割とレアなものがあったりなどなど、、、まあうちの息子たちは完全に夢中です。

このように細かいことを言い出すとキリがないのですが、一言でいうと、、、


バックエンド商品を売ることで、
年商100億→200億へ成長した


ということ。

仮面ライダーをビジネスで考えると、視聴率を上げることが、新規顧客をたくさん集めるということに近いと思いますが、視聴率は基本的に右肩下がり。ですが、既存のお客さんにたくさんの商品(バックエンド商品)を買ってもらうことで、業績を年商100億から200億にまで短期間で成長させました。

しかも、僕らのケースでいうと、バックエンド商品を売るのには、広告費はかかりませんから、利益は大きく残ります。しかも、新規のお客さんよりも、買ってくれやすいのが普通です。

僕たちは新規のお客さんを捕まえることばかりを考えがち。ですが、バックエンド商品だけでもこれだけ業績にインパクトがあるわけです。なので、もし、あなたがバックエンド商品を新しく1つ作るとしたら、、、どんな商品を作りますか?

バックエンド商品がガンガン売れるようになれば、あなたのビジネスが大きく成長すること、間違いなしです。


ー山田光彦


PS.
「また、そんなこと考えてんの・・・」
これは、僕がこの話を嫁に伝えたときに、言われた言葉。息子たちにプレゼントしているものでも、自然とこういうことを考えてしまうので、こればっかりはどうしょうもないですねw


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