人材採用の秘訣と社長の成長
From:北岡秀紀
他社との違いを明確にしてメッセージとして発信する。
人材の採用とマーケティング・セールスって、多くの部分が似ています。
お客さんが求職者、商品・サービスが自社で働くこと、になっているだけです。
でも、決定的な違いもあります。
それは効果が出るまでの期間。
マーケティングはやればすぐに成果が出ます。
やって数日もあればうまくいった、いっていないということが判断可能です。
インターネットであれば数時間ってこともあるくらい。
でも、人材採用の場合、半年・1年以上かかることも珍しくありません。
この1年半で150人以上の獲得に成功したクライアントがいますが、それまでに2年もの準備期間がかかりました。
自社にどんな魅力があるのかを見つめて作っていく。(自分で自分を見つめることほど難しいことはありません。)
張り子の虎でない魅力的な社内制度を整え、相性のいい人材を見極めるプロセスも構築していく。
驚くほど時間がかかります。
社長の成長=お坊さんになること?
人材採用は表面上はマーケティングやセールスとあまりにも似ています。
しかも、人材採用で悩むくらいになっているということは、それまでにマーケティングやセールスでの成功体験を社長が持っています。
結果、マーケティングやセールスで行動をすれば成果がすぐに出るという価値観を強く持ってしまうわけです。
なので、なかなか人材採用で成果が出ないとイライラしてしまいます。
でも、前述した通り、なかなか成果がでないことがむしろ普通。
ドカンと成果が出るタイミングまで、それなりの準備期間が必要です。
この話、人材採用に限りません。
会社が成長していくにつれ、社長の仕事は成果が出るまでの期間が長いものになっていきます。
戦略構築、人材や後継者の育成、ブランディング…
「やれば成果が出る」
即時フィードバックなんていいますが、人が快感に感じるもののひとつです。
そういう快感を捨てられるかどうか。
それが会社を成長させる社長自身の成長ということ。
社長の成長って、なんかお坊さん的ですよね。
-北岡秀紀