習慣 2017/12/05

グアムの癖がすごい、、、


From:中谷佳正

11月の中頃に、僕が主宰している中谷塾の塾生と一緒にグアムに行ってきました。4泊5日のビジネス合宿という形での訪問でしたが、結論から言うと、、、とても良い時間を過ごすことができました。


仕事がはかどる


実は・・・個人的には海外旅行が大の苦手です(笑)というか嫌いです「え?だったら、グアムに何で行ったの?」と思われるかもしれませんが、そこは塾生の皆が行きたいって言ったからです。。。自分が望むものではなく、顧客が望むものを提供する、、、のは鉄則ということで(笑)
でも、実際には苦手ながらも行ってみると案外と良かった。平凡な表現になりますが、青い空に青い海、32度の常夏の太陽の下での数日間は、11月の冬の大阪とは違って開放的な気分になれました。しかも、それが影響してたのかどうかわかりませんが、仕事がめちゃはかどるわけです(笑)オフィスに居ると何かと声をかけられたり、気が散って進まないことも、グアムだと隔離された環境なので、ひたすら仕事を続けることができるから、溜まっていた作業的なことを結構なスピードでこなすことができました。。。
毎日、笑いの連続でプールで泳いだり、海に行ったり。塾のメンバーとも深い話ができて、思わず泣いてしまったり、、、(笑)。本当に充実したビジネス合宿となりました。
そんな合宿の最後の夜、事件は起きました。。。


「ポールダンスを見に行こう」


メンバーの誰かが、そう言いました。どうもグアムには、ポールダンスを見られるバーがあるらしいという情報が。。。ビジネス合宿だったので、夜の街に繰り出して飲み明かす的なこともなかったからか、最後の夜ぐらいは、、、というつもりで社会見学をしにいくことになりました。


怪しすぎる客引き


「お兄さん!ナンバーワンのバーね」
「ポールダンスはどう?」
中心地の道を歩いていくと色黒のいかつい外国人が3人ほどたむろしていて、僕たちを見つけると客引きをしてきました。彼らの姿を見ると、さすがというかなんというか、確実に僕たちが体格負けしているのが、ひと目でわかります。格闘技好きの人であれば、昔K-1にも出ていたマーク・ハントとかマイティ・モーという選手をイメージしてもらえば理解が早いと思いますが、100kgは軽く超えてそうな、横にでかくて厚みがある体格です。。。
そんな彼らに連れられて、僕たちは怪しげな2階建ての建物の前まで来ました。


怪しすぎる建物


(イヤイヤイヤ!ない!これはないー!)
と心の中で叫ぶレベルの怪しさです。コンクリートで作られた少し大き目のアパートのような造り。壁の塗装は剥げ落ち、テナントの看板はところどころ無残に壊れ、荒れた雰囲気が漂っています。2階建てのその建物に続く階段には、先程出会った客引きの外国人と同じレベルの男が数人、腰掛けてこちらを眺めています。そんな建物の2階にナンバー1のバーがあると言うわけです。
(嘘や、これは嘘や!)
僕の心の中では、そんなツッコミがなされていたわけですが、塾生である仲間たちも危機感を感じているのか、「いや、やばいでしょう」とか「危ないですって。ちょっと危ないですって」と声を挙げています。

「ほんま、嘘じゃないんやな?」
「ファイト、ノーやで?」
「ケンカになったら、こっち6人で死ぬ気でいくで?」
と、なぜかいつも以上に大阪弁丸出しで確認を取りますが・・・
「ダイジョーブ」
「ナンバー1ね」
「他のとこは店に入ってからモット取られる。ココはポッキリ」
などという返答。
話をよく伺うと、他で同じようにポールダンスを見せてくれるバーもいくつかあるらしくて、その中でも比較的日本人に有名な店は、入場時以外にもお金が追加で取られるから高くつくと。。。でも、自分たちの案内するところなら、そんなこともないからスゴく楽しめる、、、クオリティもナンバー1だってことだそうです。
ただ、本当に建物が怪しすぎる!(笑)「これ、無事に出てこれない可能性あるなぁ」と、薄暗い明かりの中に浮かぶ建物やたむろする外国人を見ながら躊躇していると、相手もそれを察してか「だったらナンバー2の店に行こう」と言ってきました。


それでも高まる期待


ナンバー2のお店は、ナンバー1のお店から徒歩で5分ほどだそう。道中、案内役の外国人のお兄さんに話を伺いながら、僕たちの期待は高まっていきます。なんせ、ここは南国の楽園グアムです。少し歩けば、グッチやヴィトン、カルティエなどの高級ブランドがたくさん居並ぶストリートがあります。さっきは、建物があまりにも怪しすぎたので躊躇しましたが、腐ってもエンターテインメントの国アメリカです。ナンバー2とはいえ、頭の中にはテレビでよく見る、ラスベガスなどのポールダンスショーの映像が。。。
と、チカチカと輝く電飾が見えてきました。先程の建物には、こんな看板は存在していなかったので、幾分か安心しました。塾生が、ここに来るまでの間にスマホで情報収集を試みたらしく、その情報からも安全は確保できてそうです。
というわけで、、、意気込んで、細い階段を登っていきました。


そこに待ってきたのは・・・


やっぱり怪しげな外国人が小窓から覗いて受付をしていて、20ドルを支払うと腕にスタンプを押してくれました。たぶん再入場ができるのだと思います。こんなシステム久しぶりだなぁとか思いながら、人一人がやっと通れるぐらいの入口を抜けて、店内に入ると、、、「ん?」。
薄暗い店内で最初に目に入ってきたのは、円形に囲むように座席が並べられ中央にポールダンス用のポールが何本か建てられたステージ。そこで、確かに1人の女性がダンスを踊っています。客席に座る人の数はまばらです。恐らく、観光で来たのだろうと思われる、僕たちと同じようなアジア人が、ステージの正面に陣取っていました。そんなステージを囲む客席をさらに囲むような形でボックス席がいくつか設置されています。店内は全部で50席ぐらいでしょうか。奥には、カウンターがあって、地元の人なのか適当な感じで各々でお酒を飲んでいるようでした。
なんというか、、、これじゃないでしょ感が満載で、僕たちが期待していたエンターテインメントとは程遠い印象で、もう場末感がハンパじゃありません。大阪の京橋の方がマシです(笑)


おばはんの強引なセールス


あまりのクオリティの低さに、ポールダンスのステージ前の席に陣取るのはやめました。盛り上がってチップを渡すとか、そんな気分にはなれそうにないので、ボックス席の方へと移動しました、、、
すると、派手目の衣装の女性たちが、僕たちの席までやってきて隣に座ります。さすがはグアムというか、中には金髪の女性もいました。
と、、、そこへオーナーなのかなんなのか、横柄な態度のおばはんがやってきて、「ドリンク、彼女たちに1人15ドルね」いきなりの強引なセールスです。何度も言いますが、とにかくクオリティが低いので、たとえ15ドルであっても追加で払う気にはなれません。しかも話が違う。それでも「は?いいから払えや」的な態度でおばはんは、「15ドル、15ドル」と食い下がります。「いや、もうホンマにええて」と、クオリティの低さよりもおばはんの方にだんだんイライラしながら、セールスを断わりました。
すると、諦めたのかおばはんは席に座っていた女性達を促し、席を立たせます。そして僕たちに聞こえてるのも気にせず英語で話しだしました。「ここの席のやつらは、金を出さないよ!」。うん、それぐらいの英語ならわかるから(笑)
僕たちは、グアム最後の夜に失望を味わいました。。。覚えているのは、ポールダンスなんかよりも、癖がスゴイおばはんのことだけです(笑)


期待値を上げすぎるのはダメ


ここまでではないにしろ、同じようなことは日本でもよくありますね。要するに、煽ったり期待を持たせすぎたり、、、特にノウハウを学びすぎて頭でっかちになっている人がやっていることは、今回の事例に似たところがある。。。テクニックでどうこうして強引に買わせようという感じ。
するとどうなるか?今回の僕たちのように、実際にサービスを受けたり、製品を手にしてからの反発が大きくなります。その結果、リピーターになることはまずないですし、さらにはSNSによって悪い噂が広まったりして、その後の新規客の集客にも影響が出るでしょう。
マーケティングやセールスコピーのテクニックを集めるのは良いんですが、それよりももっと大事なのは、相手に対する思いやりとか真心のような、日本人が昔から大切にしてきた部分だと思いますね。
あなたは、テクニックに頼りすぎて、本質を見失っていたりはしませんか?

-中谷佳正


P.S.このお店を10分くらいで出たのは言うまでもありません(笑)


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