社長の仕事術 2017/09/27

アカウンタビリティは言葉から始まる

次にリーダーが何かを話すのを聞く時には、
“I” (私)という言葉に使い方に注意して聞いてみてほしい。

この “I” という言葉をどのように使っているかによって、
そのリーダーが自らのアカウンタビリティについてどのように考えているか
分かってくるはずだ。

多くのリーダーは、キャリアの初期の時から
“We” (私達)という言葉を使って話すことを学ぶ。

“私達”はどうすべきか。
“私達”はどのように共に取り組むべきか。
“私達”はどうやって成し遂げたのだろうか。

リーダーの役割の大部分とは、チームや組織の計画やパフォーマンスに
声を与えることであり、
その文脈においては “We” という言葉を使うのが最も適切だ…。

こういうことを、リーダーは理解している。
しかし、個人のアカウンタビリティに関しては、
やはり “I” (私)という言葉が全てなのだ。

リーダーが話すのを聞いていると、事前と、
自らのアカウンタビリティを強く持っている人と
そうでない人の違いを理解できるようになってくるはずだ。

次の4つの文章は、アカウンタビリティに乏しい発言だ。

“I had to . . . “(私は~をしなければならなかった)
“I cannot . . .”(私は~出来ない)
“ I need to . . .”(私は~必要だ)
“ I am unable to . . .”(私は~することが出来ない)


一方、以下の文章は、強いアカウンタビリティを表す。

“I chose to . . . “(私は~を選択する)
“I will not . . . “(私は~しない)
“I want to . . .”(私は~したい)
“ I am unwilling to . . .” (私は~をするつもりはない)

言葉の違いは僅かかもしれないが、
リーダーが自らの考え、意見、行動に対して

どれほど責任をとるつもりがあるのか、
非常に明確に表しているのではないだろうか。

リーダーがこんな言葉遣いをするのを、耳にしないだろうか。

“I had to fire him,”
(私は彼を解雇しなければいけなかった)

“I can’t get along with the Board.”
(私は役員会と上手くやることが出来ない)

“I need to get more support,”
(私はもっとサポートが必要だ)

“I can’t agree with you.”
(私はあなたに賛成できない)

これらの発言は、自らのアカウンタビリティの欠如を露呈し、
リーダーとしての効果性を害している。

私達は常に周りの人々の発言を無意識に聞いており、
アカウンタビリティを評価しているのだと、私は思う。

私達は、自らのアカウンタビリティを示しているリーダーには
リーダーとしての資質を見てとり、
示せていない人には、資質がないと感じてしまう。

あなたはどんな言葉遣いをしているだろう。
あなたの言葉は、自らのパフォーマンスに対する
アカウンタビリティを示しているだろうか。

責任をどこかに転嫁しているような言葉を使ってしまっていないだろうか。

言葉の選択という小さい問題に思われるかもしれないが、
あなたがどのようなリーダーに見られるか、に対して
巨大な影響を及ぼすのだ。

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