自分を取り戻し生産性を上昇させる




From:リー・ミルティア

先のことを心配しない


未来のことに心を奪われている人がいます。

これから将来に何が起こるのかを心配し、今、身の回りで起きていることを見失っています。そこで、今この瞬間を生きていないという状況を、まさしく作りあげていることに気づいた時のために提案があります。

自分を許してください。そして、自分を取り戻し、深呼吸してください。今現在の空気を吸ってください。将来に対する不安でどうにもならなくなってしまったら、思い出してください。不安とは「もっともらしく思える空想上の体験」です。

自分で作りあげているのです。空想の産物なのです。何か悪いことが起こるという空想です。そのように考える  ことは大きな悪魔です。もしくは、過去について自分自身を責めていたとしたら、それはやめましょう。その考えを自分で断ち切ってください。大きく息を吸ってください。

私は大勢の人たちのコーチをしていますが、大きく息を吸ってくださいと言うと嫌がる人がたくさんいます。哀れな立場や不安な状況にとどまっていたいからです。そういう癖があるのかもしれません。

ですが、1分くらい時間をかけて深く呼吸してみてください。どれほど気分が落ち着くか、きっと驚くと思います。それだけでなく、人生をコマ切れにすることで、コントロールできるようになったと感じられるはずです。


仕事と私生活の悩みを切り離す


仕事中は、個人的な心配事は家に置いてきましょう。帰宅した時、それらの心配事がまだそこで待っているとは限りません。

個人的な悩みを切り離すと、仕事に意識を集中できるという利点があります。生産性が上がり、ストレスが減ることは言うまでもありません。

個人的な心配事を家に置いてくることのもう一つの利点は、その問題から心が解放され、休息が取れることです。人によっては、人生のすべてが見えなくなってしまうほど、悩みに固執する場合もあります。

意識して、その問題について考えるのをやめることです。そうすれば潜在意識が動きだして、過去の経験を積み重ねたファイルの中から適切な解決策を探しだしてくれます。別の言い方をするなら、あなたの直感が働きはじめるのです。

突如として記憶がよみがえります。

「どう対処すればいいのか知っている。ほかの誰かがどう解決していたか知っている」と。

悩みについて心配すればするだけ、何も思いつけなくなります。以前と同じ考え方にとらわれて、見込みのある チャンスを逃してしまいます。

もしかしたら、そのチャンスの中に解決策があるかもしれないにも関わらずです。何時間か悩みを放り出すだけでいいのです。

そうすれば、有効な解決策が見つかるチャンスが増えます。

ところで、このやり方は個人的あるいは仕事上のどんな タイプの悩みにも当てはまります。自分のコンピューターである脳に、常により多くの可能性を探りだすチャンスを与える必要があります。急いではいけません。ゆっくり時間をかけてください。

改めて悩みに向き合うと、まったく違った観点から分析することができます。新しい見方に立つことで、利用できる新しい手立てが見つかります。

皆さんに肝に銘じておいて欲しいのは、家でリラックスする時に、この小さな悪魔に取りつかれないことです。

-リー・ミルティア

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