本気の願望を見極める②



From:リー・ミルティア

今日は前回にお話した、本気の願望を見極めるための「質問ゲーム」をご紹介しますね。

#質問ゲーム


次の2つの「本気の願望を探す質問」に正直に答えれば、「本気の願望」を簡単に見極められます。


1. 今持っていないもので欲しいものは何ですか?


「本気の願望」を明確にするためにこの質問が役立ちます。これは家族関係や経済的なセルフイメージ、社会的人間関係、メンタルセルフ、スピリチュアルセルフといった人生のさまざまな分野に使えます。これがすべてというわけではありませんが、今言ったような分野で「本気の願望」を見極めることは有益です。

この中心となる質問のほかに、以下の質問に答えてみてください。1番強い願望が何かが分かります。


• 何の義務もない時に何をしたいだろう?もっと時間があったら何をしたいだろう?

• 何に幸せを感じるだろうか?何が私を笑わせてくれるだろうか?

• 心にひっかかって感情をかき乱すものは何だろうか?何が心配なのだろうか?

• 他人を助けるために何をしたいか?

• どんな性格になりたいか?どんな長所を持ちたいか?

• 配偶者や子どもと一緒に何をしたいか?彼らに何を求めているか?

• 他人と一緒に何をしたいか?彼らに何を求めているか?

• 親友と何をしている時が楽しいか?

• 今はできないことで、昔はしていたことは何か?

• お金の心配がなければ何をしたいか?


これらの質問はそれぞれ強い反応を引き起こしますが、すべてが「本気の願望」というわけではありません。それぞれの願望について次の質問に答えてください。「本気の願望」を絞り込むことができます。


2. それが手に入ったり、そんな人になれたり、そんなことができたら、どんな感じがするだろう? 


この2つ目の質問に答えることで、表面的な願望や願いを取り除くことができ、願望が実現したら人生がどう変わるかを予測するのに役立ちます。でもこれで「本気の願望」を探す質問が終わりというわけではありません。次にこれらの願望の強度を測定しなければなりません。


#「本気の願望」の尺度



「本気の願望を探す質問」1問1問について、どのくらいの強さの感情的反応があるかに敏感にならなければなりません。感情的反応に敏感になることは、願望の強さを正確に測定するのに役立ちます。「本気の願望」を達成できるかどうかは、願望の強さがすべてです。

願望の強さが1つか2つ違うだけで、努力に対する結果が違ってきます!野菜をゆでたり、蒸気機関車を走らせたりするには、水を100℃まで熱して沸騰させなければなりません。

99℃は100℃とほぼ同じだと思うかもしれませんが、99℃ではダメです。温度が100℃にならないと水は沸騰しないので、望みどおりの結果はでません。35℃から41℃だと温度が低すぎます。

地震計のリヒター•スケールは、地震のマグニチュードを測ります。マグニチュードは0から10までの尺度があります。マグニチュード5とマグニチュード7はなぜそれほどまでに劇的に違うのでしょうか?

なぜなら、マグニチュードで1つ数字が上がるごとに、地震の強さが10倍だということを表しているからです。つまり、マグニチュード7はマグニチュード6より、10倍大きな地震で10倍破壊力があるということです。

今まで起きた地震の中で1番大きな地震がどれほどの力かを想像してみてください。それはマグニチュード8.9の地震です、

マグニチュードが地震の強さを測る尺度であるように、願望や感情の強さを「本気の願望の尺度」で測らなければなりません。本気の願望の尺度は1から100まであります。


• 1から20:思いつき、空想、願い事、喜び、一時的な楽しみ、嫌な事

• 20から40:すべき事、しなければならない事、義務、責務、課題、外発的動機づけ

• 40から60:中等度の強さの願望、強度が増大、強いマインドセット、義務感

• 80から99:安定した願望;関連事項や重要な事に対するイニシアチブ;強い興味とモチベーション

• 100:高い強さ、関連性、即時性、心底思っている、情熱、ものすごく真剣。これが「本気の願望」


「本気の願望の尺度」では、大嫌いで死んでもやらないような事を1とします。興味があって手に入れてもいいなと思うような事、少し心に響くけれど熱心に取り組もうとは思わないような事は、40から80の間です。これはマグニチュードでいうと5くらいです。「本気の願望」は常に100でなければなりません。

「本気の願望の尺度」の100はマグニチュード10と同じです。普通の願望や願いよりはるかに強力です。100は90と比べて想像を絶するほど強力です。もし90以下の願望を追い求めている時に避けては通れない問題や障壁に遭遇したら、自分にはそれを乗り越える能力や強い動機がないことが分かるでしょう。

がっかりしてあきらめて、自分にネガティブなレッテルを貼ってしまいます。90はあと10パーセントで達成という所まで来ているということかもしれませんが、100の強さでない願望は自分の内なる全力の力―「征服力」―を解き放つことができません。

100の強さの願望は、永遠に続くワクワク感と自己鍛錬の源です。100の強さの願望は、あらゆる障害を乗り越える能力と忍耐力を与えてくれる唯一の願望です。「本気の願望」の強さは皆さんのプロジェクトや家族や計画や宗教やビジネスや人生に新しい息吹を吹き込んでくれます。

「本気の願望の尺度」で100の強さの願望を見極めるスキルを身につければ、本気の願望を探す質問をして尺度で測るエクササイズをする必要はありません。

ですが、「本気の願望」を見極めるために、質問を繰り返さなければならない時もあるでしょう。それは、地面の表層を掘って岩盤に当たるのと同じです。すぐに岩盤に当たる時もあれば、何度も試さなければならない時もあります。

どのくらいす早く正確に「本気の願望」を見極められるかは、ひとえにどのくらい早く頭で考えることをやめて、心で感じられるようになるかにかかっています。


#確実に結果を出す



ある人が「本気の願望」に取り組んでいるかどうかは、達成結果を見れば分かります。「本気の願望」に取り組んでいる人は、楽しみながら取り組んでいます。ハートの願望を達成するまではやめないと固く決意しています。傷ついてもケガをしても絶望しても、願望を達成するために必要な事柄を学び行動し続けます。

「成功に1番貢献したものは何ですか?」と尋ねられた時、ヘンリー・フォードはこう答えました。「達成したい事柄で頭がいっぱいで、欲しくない物を考える余裕がなかったことだ。」自分が欲しくてたまらない物事―「本気の願望」―に自分の時間とエネルギーの焦点を合わせることが極めて重要です。「本気の願望」を見極めれば、途中でどんな問題や障害物があろうと、「本気の願望」に焦点を合わせ続けることは至極簡単です。

「本気の願望」でなければ、「ネガティブなレッテル」という嫌な怪物が待ち伏せています。何かに失敗すると、人は自分にネガティブなレッテルを貼りがちです。「自分の手には負えない」「自分はそれができるほど頭が良くない」「自分は大人しすぎる」「たぶんそれをそれほど欲しくなかったんだ。それは本気の願望じゃないに違いない」などと言い訳をします。

誰でも自分が学びたいことは何でも学ぶ頭を持っています。自分の手に負えることを学ぶのではなくて、自分が学びたいことを学ぶんです。何かがすごく欲しくてそれが手に入るのなら、どんなことでもするでしょう。

「本気の願望」が何であるかが分かると、自動的にそこに向かって行動し始めます。なぜなら、「本気の願望」は優先順位が1番だからです。「本気の願望」を四六時中達成しようとします。

人生のあらゆる分野で大好きなことを追い求めていれば、ピークパフォーマンスやバランスや幸福の秘密が分かります。「本気の願望」を追い求めていると、突然驚異的なエネルギーの源を使えるようになります。

「本気の願望」が何かを決めようとしている時に、頭の中の声を聞くと道をはずれてしまいます。頭は自分自身や他人の個人的経験から集められた事実やデータに基づいて意思決定をします。

脳は願望達成に必要なことを何でも学ぶことができます。スイッチを入れる言葉は「そうしたい」です。それを言えば、脳が問題解決を助けてくれるので、望みどおりの結果を達成できます。それは、自分にはない特質や心構えや能力を獲得するのにも役立ちます。

「本気の願望」を見極めるには、自分の感情的な反応に細心の注意を向けなければなりません。それはハート(心)が望む事柄だからです。「本気の願望」を達成するには、マインドセットではなく、適切なハートセットをもたなければなりません。

訓練すれば、自分が思っているのは本物の「本気の願望」か、それを達成するために進んで努力することができるかどうかを評価する能力を伸ばすことができます。

「本気の願望」に焦点を合わせてください。ほかの物事に時間やお金を浪費してはいけません。

することなすことのすべての根幹に「本気の願望」があるような人生を送ってください。「大好きなことをして、なりない人になるために行動する」――そういった生き方をすれば、最高の満足感と達成感を味わうことができます。

「本気の願望」を見極める旅に出る時、まったく新しい生き方が目の前に開けます。自分が望むどんなことも目標にでき、そこに向かう道を歩いていきます。そしてその道のりの一瞬一瞬を愛しく感じることでしょう。

-リー・ミルティア


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