勉強しても成果がでない人の特徴
From:リー・ミルティア
私が理論依存症と呼ぶ悪魔がいます。
人生というレースにおいて、ゴールするまでに何度も馬を乗り換えているということです。
特に理論依存症にかかりやすいのは、起業家や小規模の事業主です。彼らはよくセミナーに参加します。
イベントに出席します。そして何かを学んできます。とても創造力が豊かな人たちなので、「それなら自分にもできる」と考えます。
問題は、ある理論を学んでも、次の理論を学ぶまでの間しか続けないことです。それでは人生を軌道に乗せることはできません。結局、エネルギーを蓄積できません。満足いくまでやり遂げられません。
成功したことを示そうにも、絶えずコースを変え、進行方向を変え、職業を変えてしまっているのです。
人生の初期の若い頃はそれでよいのです。
いろいろ試したり、変えたりすることも大切なことです。私も様々な職業を経験しましたが、そのすべてが今日の私を作りあげてくれた大切な経験です。
ですが、今の私が毎日オフィスに現れるなりこう言ったらどうでしょうか。「皆さん、今日はこれをやります」そして、次の日にまたオフィスに行くなりスタッフに言います。「皆さん、今日は全く違うことに取り組みます」そうして、それまでにしてきたことはすべて闇に葬られ、忘れ去られるとしたらどうでしょうか。
何が問題なのかわかりますね。しょっちゅうコース変更をしていないか、その結果、軌道が定まっていないので はないかと自問してください。 現状が少し厳しいと感じ たら、「隣の芝生は青い」ということわざを思い出してください。他の人のしていることの方が簡単でよさそう に見えていないか自分に聞いてみてください。 私の経験上、どこの芝生も同じです。見る場所によって青く見え るだけです。
コースを変える前に思い出してください。
軌道を外れる前に、思い出してください。自分の決断に対して優柔不断な一面が表れているのだと。
ほんの些細なことでコースを外れて、違う方向へ追いや られようとしているのだと。そうなったら、ゴール地点 にたどり着けない人間になってしまいます。
競馬の着外馬に過ぎない存在になってしまうのです。つまり、レースに出走はするけれど、お金には結びつか ないのです。一旗揚げることなどできません。
勝つことはないでしょう。
はっきり言っておきます。人生には素晴らしい理論が溢れています。ですが、それに見合う才覚や能力や天賦の才を自分が持ち合わせているか見極める必要があります。今、持っている資産を有効利用できるか。
長期的に見て将来役に立つ理論なのか考えてください。 私たちは誰でも理論に依存しています。「これならできる。あれもできる。あんなこともできる」
もちろん、成長するまで自分が何をしたいのかわからない人もいます。そう言う人は冗談めかして言うものです。「大人になったら、何かしたいことを見つけなければ」と。とても危うい立場です。
新しいことにいろいろ挑戦はするものの、持続できないからです。
-リー・ミルティア