不安を抱えて生きているあなたへ
From:リー・ミルティア
もっと有意義な人生を送りたいという夢や目標があるのに、
あえて目標から遠ざかってはいませんか?
それは経済的な不安があるから?
それとも自分には才能がないと心配しているから?
私たちはみな不安や心配を抱き、
どうして欲しいものが手に入らないのかしら、
と悩んでいます。
そこで私は恐れ(Fear)の見方を変えて、
別の定義にしてみました。恐れ(Fear)とは、
まるで現実のように見える仮想上の体験
(Fantasized Experiences Appearing Real)のことです。
恐れのほとんどはイメージが肥大化したものです。
私たちの潜在意識と神経系には
現実と想像の区別がつきません。
そのために恐怖という
不安な気持ちを生み出してしまうのです。
心のつぶやきが手に負えないほど
巨大なドラゴンを生み出すのです。
そこで、パフォーマンスコーチの私からのアドバイスです。
あえてその恐怖と向き合い、
勇気を持って不安を体験してみましょう。
勇気を振り絞って不安を直視し、認識し、体験するのです。
不安に抵抗したり、不安を避けたり、
不安に屈してはいけません。
何かを避けようと思えば思う程、
それがしつこく付きまとうのは、
人生の奇妙なパラドックスです。
自らこうした体験をすることが自己成長のプロセスです。
羽化する蝶々と同じですね。
このプロセスが大切であることは、
著名な作家や芸術家たちも知っていました。
ラルフ・ウォルドー・エマソンは、
「不安に思っていることをやりなさい。
そうすれば不安は消滅する」、
エリノア・ローズベルトは
「恐怖で立ち止まってしまうような経験をするたびに、
力と勇気と自信が手に入るのです。
自分には無理だと思うことをやらなくてはいけません」、
マーク・トウェインは、
「勇気とは恐怖への抵抗であり、 恐怖に打ち勝つことである。
恐怖を感じないことではない」
と言っています。
成功は決して終着点ではありませんし、
失敗も人生の終わりではないのです。
大切なのは勇気です。
不安は乗り越えなければならないのです。
他に選択肢はありません。
経済状況が変化している今、
私の周りにも数カ月前までは上手くビジネスが回っていたのに、
今では大変な逆風を感じている人たちが何人もいます。
ここで思い出してもらいたいのは、
人生の一切は絶えず流動的である、ということ。
巨大で圧倒されそうに見えても、それは今だけのことです。
不安、懸念、心配を抱えていない人はいません。
自分を鼓舞し、どんな時でも上手く対応できるよう、
そして「正しい考え方」ができるよう、心に情報を与えてあげましょう。
時間をかけて心と気持ちをはぐくめば、必ずや窮地を脱し、
良くない事態からでも、良いことを見つけることができるのです。
私たちの行く先を阻む過去の間違いや恐れ、
疑いや失ったゴールの犠牲になるのはやめましょう。
私たちは自己の予言を実現させて生きています。
つまり、自分について考えたことが現実になるのです。
パフォーマンスコーチをする中で、
そのことをひしと感じています。
それに、普段考えていることの80パーセントが
ネガティブなことだって、皆さん知っていましたか?
それなら、ついていない日の頭の中は
どうなっているのでしょう?
私たちは新しいことに挑戦するのを止めてしまったり、
先を心配し過ぎて挑戦せずにいるのです。
誰もが勇気とパワーを持っています。
自分の目で恐怖を見れば、
どんな問題も自分次第で対処できます。
不安を避けていると、チャンスを失い、
時間や自尊心を失い、可能性や才能を間違って使う
という代償を払うことになります。
それなら人生に立ち向かい、
出来る限りのことをする方がずっといいのでは、
と私は思います。
心配や不安に振り回されて、
一生を棒にふらないようにしましょう。
がんばりましょう。
リー・ミルティア