一流の仕事をする
From:リー・ミルティア
「類は友を呼ぶ」、これは宇宙の法則です。つまり、似たような興味やニーズや願望を持っている人を自分に引き寄せる、ということです。だから、ポジティブな人の周りにはポジティブな人が、ネガティブな人の周りにはネガティブな人が集まるのです。類は友を呼ぶのです。
真正直で誠実に、期待以上の成果を出し、一流の仕事をしてください。それが、人生に種を蒔くということです。人間的にも仕事的にも、評判第一です。
口コミや評判は、成功するための最もパワフルなツールの1つですが、ここでしっかり頭に入れておいていただきたいのは、世間の人は、皆さんが、いい加減な仕事をしたり、嘘をついたり、誠実でなかったり、約束を守らなかったりしたことを吹聴したがるものだ、ということです。
それに昔から言われているように、「先にお金を払って投資して、後から払った以上の利益を得る」ことも覚えておいてください。
まず種を蒔かなければ、結果が得られるわけがないのです。それは、世の中の経済状況が良くても悪くても関係ありません。未来の成功を保証する種を、常に蒔き続けなければならないのです。
たとえば、毎日の目標の1つが、見込み顧客を増やすことだとしたら、少なくとも1日のある時間帯を、見込み顧客と直接接触するようなスケジュールを立ててください。
そうすることで、顧客やクライアントや患者が、競合相手に奪われて去っていったり、亡くなったり、単に離れていったりする自然な流れを、常に補充することができます。
皆さんは、毎日何をしていますか?ビジネスの穴を埋めるのに、時間を費やしてください。それが生き残るための重要なテクニックです。また、そうすることの大切さをスタッフにも教えなければなりません。
私のオフィスでは実際、「お金を追いかけろ」という文言をモットーにしています。私のオフィスのスタッフ全員のパソコンの上には、「お金を追いかけろ」という文言が貼ってあります。それを見て全員が、「会社が生き残って成功するためには、新しい血が必要だ」と毎日気持ちを新たにするというわけです。
こういったモットーを、スタッフが目に見える場所に置くことをぜひおすすめします。そして、スタッフになぜそうすることが必要なのか、それはどういう意味なのか、を説明してください。
どんなビジネスにも、いい時と悪い時があります。人生のあらゆることは常に循環していて、どんな局面も永遠に続くものではありません。人生にも自然のリズムのような四季があり、年とともに、さまざまなサイクルがめぐってきます。
重要なのは、人生にはそういった自然のサイクルがあるのを認識することです。そしてたとえ困難にあっても、それは一時のことだと理解して、決してあきらめてはいけません。
困難な状況に陥って、今、物事がうまく行かないからと言って、それは、考え方を変える力を失ったということではありません。思考こそ、現実を変えることができるものです。
考え方を変えれば、新たな行動を取ることができます。ついてないとか、うまく行かないとか、景気が悪いとか、ライバルにやられた、などと同じことをぐるぐる考えている限り、その思考の枠から外には出られません。創造的に考えれば見つかるチャンスをみすみす見逃しているのと同じです。
類は友を呼ぶので、ネガティブな思考を抱いて、物事の悪い面ばかりを見て、何もいいことがないと思っているのなら、悲しいことに、人生にさらに同じようなことを引き寄せていることになります。
なぜなら、そういったことに意識を集中しているからです。ですから、意識的に思考を変えて、もっとポジティブかつ柔軟に考えたらどうでしょう?
たとえば、こんな風に言うことができます。
「最近、人生あまりうまく行っていないけれど、今の状況を最大限に利用しよう。現在持っているものに感謝して、物事の良い面を見て、新たなチャンスや可能性を見つけることにしよう」
自分の言葉でそう言うことが、自らを変える力となります。皆さんは自分の世界のリーダーです。もし皆さんが、落ち込んで物思いにふけっていたり、怒っていたり、気もそぞろだったり、がっかりして希望を失っていたりすると、そういった思考やエネルギーがすべて、スタッフに伝わってしまいます。
それどころか、事態はさらに下降の一途をたどるでしょう。皆さんはスタッフの大黒柱です。スタッフは皆さんを見て、ビジネスに取り組むエネルギーのトーンを決めるのです。
皆さんがビジネスに情熱を持っているのか、持っていないのかを見られているのです。自分の会社にとって何が良いかを考えるのは、皆さんの義務です。
物事がうまく行っていないときに、重要な意志決定をしてはいけません。それは、物事の悪い面だけを見て、意志決定をするようなものです。物事の良い面を見て、常に自分にメリットになるような意志決定をしてください。
-リー・ミルティア