eメールの危険な罠にはまらないために
From:リー・ミルティア
おはようございます
リー・ミルティアです
eメールで繊細な内容を伝えたり、感じやすい人たちと
連絡をとる際の危険性について考えたいと思います。
eメールを利用している人たちの多くがそうだと思いますが
文字が表示されるだけのeメールには、こちらの声のトーンだったり
アイコンタクトだったり、相手を思いやる気持ちを
分かってあげようという気持ち、人としての気遣いなどが
表現できないという事を私は時々忘れてしまいます。
eメールだと「こうです」と言い切るような
感じになってしまいます。
自分の考えをキーボードで入力し「送信」ボタンを押す。
このような作業をしていると、このメッセージを読んで
相手はどのように感じるか、そんな考えは頭に浮かびません。
端的過ぎたり、ぶっきらぼうであったり
相手に対して失礼に当たるような直接的な言い回しだったり、
そのような事を気にかけなくなってしまいます。
感覚が麻痺しているので、eメールでやり取りするとき
実際は言うべきではないことを言っています。
すぐに返答を出すとアグレッシブになりがちですし、
私たちは思わず、言わなくてもいいことまで口を滑らしてしまいます。
これでは、まるで猛スピードで走っていた電車に
引かれたような感覚を読み手に与えてしまいます。
思慮に欠けるeメールによる影響や、
その後の相手との関係について考えていない。
これは間違っています。
思慮に欠けると書きましたが、これは本当です。
大切な内容や話題について、私たちが返事を出す時
私たちはしっかりそれについて考えているでしょうか?
私たちは考えずに衝動的に行動してしまい、
無神経であったり、感情的な発言や考えなしの発言をしています。
こんなことをしていると、必ず面倒な事が起きてしまいます。
そして、軽率な行動を修復しようとするために
私たちは、自分の時間や労力を使わなければならなくなります。
そこで皆さんにお教えします。
eメールでは、大切な内容や繊細な内容は伝えない。
これは鉄則です。
実際に自分で文章を書き、切手を貼り
ポストの所まで行っていた時代を考えると、
全てがスローで時代遅れのような気がします。
しかし、全てを終えるためには時間がかかります。
昔は、思慮を欠いたコミュニケーションのせいで
窮地に陥るような事は、今のようには起きてはいませんでした。
「送信」ボタンを押さなきゃよかったと後悔したことはありますか?
「もう少しこれについて考えていたら、あんなeメールを
送信していなかったのに」と思ったことはありますか?
意識はしていないけれど期待していたり、
自分たちの行動を時として決定付ける問題を抱えていたり
それらに過剰反応してしまうのも人間の特性のひとつです。
だから、皆さんにはもっと意識してほしいと思います。
せっかちに話をしたり、あまり考えずに発言してしまったり
その言葉を相手がどう解釈するのか考えなかったりしていると
クライアント、友人や大切な人との関係を壊してしまいます。
「一晩寝てから答えを出せ」という昔からの
言い伝えがありますが、これをぜひ思い出してください。
今の自分は、感情的になり、
自分のエゴが邪魔をして真実が見抜けない。
その状況を別の角度から見られない。
だから今は答えを出すのはやめよう。
そう思えたお陰で、面倒な事態を
回避したことが今までに何度ありますか?
すぐにメールで返事ができる世界に私たちは今生きています。
メールでいつでもやりとりできる。
今まですぐに返事を出してしまい、困った経験がある方は
ぜひ24時間ルールを実践してください。
何でもいいですから書きたい事を書き
自分にだけ送信してください。
そして24時間待ってから実際に返信します。
何か気持ちが落ち着いていない時は、
1日あけて、もう一度自分のメールを読みます。
そうすれば、もっと穏やかな、受け入れやすい文章が書けます。
または、メールという昔の習慣に嵌るのではなく、
受話器を取って、実際に電話をして心と心で話をしましょう。
私は何度もこの間違いを犯してきましたが、
同じ間違いをしている人たちから不快な思いを
させられたこともありました。
嫌な事があったり、ほんの少し困った事が起きると
私たちはパソコンに向かい、今、自分はこう感じていると
伝えようとしますが、それが大変な事態を招いてしまいます。
いいですか。
自分が諸悪の根源になることも、解決策の糸口になることもできます。
確かに、私たち自身が問題のきっかけになることもあります。
だから、余計な事を言わないようにしておけば
(この場合は、eメールで余計な事を書かなければ)
そんな事態は避けることができます。
まずはメールを送信せず、しばらく時間をあけることです。
気持ちを落ち着け、理性的な状態で状況を判断できるようになるまで待とう。
それから問題について話し合おうと電話をしましょう。
何でもすぐに返事をしなければならないというルールは、
一体誰が作ったのでしょうか?
これは馬鹿げていますし、正確にそのシグナルを
読んでいないのに、過剰反応してしまう。
そんなことをしていたら
世界中の人を傷付ける事になります。
今日も楽しく過ごしましょう
反応する前によく考える事!
リー・ミルティア