ブレずに道を歩む秘訣
From:リー・ミルティア
マインドセットは重要ではない、と多くの人は考えていますが、マインドセットこそ一番重要なのです。今日は「ブレずに道を歩む秘訣」についてお話ししていますが、私達の周りには、私達の気をそらす物事がたくさんあります。そのため、目標設定をしたり、設定した目標の実現方法を考えたりすることに、なかなか集中できません。
なかでも一番気をつけなければならないのは、面白そうな物事に気を取られることです。というのも、経営者は常に解決策を模索しているので、いつも山のようなデータや資料に目を通し、ほかの人の経験に耳を傾けています。
心してください。私達にはビジョンがあり、先を見通して可能なことは何かを想像する能力を持っていますが、それがまた、面白そうな物事にすぐに気を取られるという弱みにもつながっているのです。
私達が人生に見るのは可能性です。なので、その実現に際して必要な技術や実務のことを具体的には考えません。なぜなら私達企業家は、本質的にビジョンを持った人種だからです。
それこそが、私達を経営者や企業家たらしめているものです。さらに私達はこれはショッキングなことかもしれませんが心から満足することがありません。
「決して満足しない」ということに、時として焦燥感を覚えることもありますが、私が皆さんに言いたいのは、「だからこそクリエイターになれるのだ」ということです。
だから、何をしても、完璧ではないように思えるんです。でも気づいてほしいのは、あなたはそのようにプログラミングされているということです。
「自分はクリエイターなので、自分の満足がいくように物事ができなくてもいいんだ」と悟ることです。常にクリエイターでありたいと思っている人に完璧はありえないのです。
スティーブ・ジョブズのことを考えてみてください。アップル社の創設者である故スティーブ・ジョブズはカリスマでした。彼は、明確な目的意識を持って我が道を進み続けるためにあることをしていたそうです。
スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチをご覧になった方も多いでしょう。非常に有名なスピーチで、そこで彼はあることを告白しました。これは大切なことなので皆さんも毎日実行してください。
彼は毎朝鏡をのぞき込んで、重要な問いかけをしていました。この質問はメモしてくださいね。それは、「もし今日が人生最後の日だったら、今日しようとしていることをしたいと思うだろうか?」というものです。繰り返します。「もし今日が人生最後の日だったら、今日しようとしていることをしたいと思うだろうか?」
答えが「ノー」なら、計画を変更することをおすすめします。スティーブ・ジョブズはとてつもなく大きなビジョンを持った人でした。ここでもう一度、私が先ほど言ったことに戻って、自分にこう尋ねてください。
自分を元気にしてくれるものは何でしょうか?元気を奪うものは何でしょうか?/私を元気にしてくれるのは、スティーブ・ジョブズの質問「もし今日が人生最後の日だったら、今日しようとしていることをしたいと思うだろうか?」です。
このおかげで、私はブレずにいられます。ほとんどの方がご存知でしょうが、私は何年か前に恐ろしい事件で夫を亡くしました。でも、その経験から、「人生には何の保証もなく、今日という日を生きなければならないこと。自分に嘘をつかずに、心からの願望が現実化する瞬間を創り出さなければならないこと。自分以外に自分の面倒を見てくれる人はいないこと」を学びました。
-リー・ミルティア