社長の仕事術 2017/09/27

どうすればしないでいられる?~Weekly Quote~


今日お話しすることは、自分自身の課題を乗り越え、最高の自分を実現し、素晴らしい起業家になるために役立つアイデアです。

私はこのコンセプトについてある本を読みました。
その中から、重要な考えをあなたにシェアしたいと思います。

それは、「人間とは、目の前に存在するもの以外の状況を想像できる唯一の生物である」というものです。

人は目の前に存在しないものをまずは自分の頭の中で生み出し、そして、それを現実世界に作り出せるということです。ですが、そういった状況を作り出せるということは、私たちの人生にとって救いになることでしょうか?それとも障害になることでしょうか?

何かを変化させたい、より良くしたいという想いは、勢いやモチベーションを生みだします。それは、あなたの人生を向上させるための、パワーになります。

一方、未来に対して不安を感じたり、過去に対して、あの時こうすれば良かったと後悔する気持ちは、あなたを停滞させ、悪い時には後退させてしまうことになります。

たとえば、誰かが遅刻をしたとします。それに対して、我々はその人が時間通りに来たならば、という状況を想像してしまうのです。そしてその現実とのずれが、我々を腹立たしくさせてしまいます。他にも、朝目を覚ました時、その日に多くのことをこなそうと考えたとします。しかし現実にはそれほど多くのことはできません。そのズレが不満を生みだすのです。

ですが、多くの起業家の成功の陰にあるのは、現状と違うことを想像し、その状況を現実の世界で作り出す能力です。そのため、その人間の特性をどう活かすかが、成功の鍵を握るのです。

そのためにはまず、「現状とは何か」ということを認識することが重要です。

これを理解するのに、良い物語があります。
あるところに、賢者と弟子がいました。2人は毎日瞑想をすることが習慣なのですが、弟子はどうしても瞑想をすることができません。どうすればできるようになるのかと悩んでいました。そして、彼は賢者に尋ねました。「瞑想したいのですができないのです」と言いました。すると賢者はこう問いました。「どのように?」彼はその質問をよく理解できませんでした。「どのように、とはどういう意味ですか?」「どのようにすれば、瞑想しないでいることができるのですか?」と賢者は言いました。

つまり、賢者が言いたかったのは、「どうすればできるのか」ではなく「どうすればしないでいられるのか」を考えてみなさいということでした。それがわかれば、その答えと反対のことをすれば、おのずとできるようになるということです。

私もこんなことをトレーナーに言われたことがあります。「毎日摂るべきサプリメントを飲み忘れてしまうことに悩んでいる」と相談しました。トレーナーは私にこう尋ねました。「どのようにしたら、そうなるのですか?」彼女はそう質問をしました。私は、摂ろうとしていて、そのことは覚えているし、摂るべきとも思っているのですが、今でなくてもいいと思ったり、別のことをしたりして、後回しにしてしまい、夜になって気づくのだ、と答えました。
するとコーチはこう言いました。「あなたはサプリメントを摂らないでいる方法が分かっていますね。では、あなたがするべきことは、最初に思い出した時に、今がベストなタイミングだと思わなくても、サプリメントを摂ることです。なぜなら、今のやり方では結局摂らないと分かっているからです。」それから、私がサプリメントを飲み忘れることはなくなりました。

あなたも、自分はやりたいと思っているのに、結局やらずに終わってしまうことはないですか?それはどうすればできるのか?どうすればしないでいられるのか?現状をどう変えれば実行できるのか?

方法は人によって違うものです。人それぞれに、何かをしないでいられる方法は違い、あなたがたどり着くべきゴールは、自分が何かをしないためにどんな方法をとっているかを突き止めることです。

あなたが継続して行えばビジネスと人生がより良くなると思うことを、今、一つ考えてみてください。そして、あなたにそれをさせないでいる目に見えないパターンに気づき、理解する必要があります。

そしてそのパターンに気づいたら、それを克服してください。狙っている目標に組み込んでください。優秀な起業家の資質の一つに、その時に実行することに対してどんな感情を持っていようと、やるべきことは実行するという姿勢があります。

どんな無気力や怠惰な気持ちであっても、今行動をとらせないようにしているのは何かをはっきりさせることが、克服のための一つの方法になります。つまり、そのパターンや、行動しないことに対してよく使う言い訳、望む成果を得る妨げとなるようなことをすべて明確にするのです。

そうすれば、あなたはより良い起業家へと向かう道を真っすぐに進むことができるでしょう。

大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン



関連記事