フーヴァーアーカイブス
From:岡崎 匡史
研究室より
あなたは気づいていましたか?
Pride and History (P&H)のホームページがひっそりと構築されていたのを、、、
P&Hは「誇りを育てるのは歴史」というミッションを掲げています。
西先生の研究成果を中心に「われわれ日本人が知らされてこなかった正しい歴史、美しいことも恥ずかしいことをふくめ、本当の歴史をより多くの人に知ってもらいたい」という強い理念を打ち出しています。
ダイレクト出版代表の小川さんはフーヴァー研究所に研究基金講座(Chair)を創設しました。日本初ではなく、アジア初です。西先生の研究に共鳴し「日本を強く誇り高く希望のあふれる国に」というビジョンを打ち立てたのが小川さんです。
誰のための研究か
研究成果は社会に還元して、はじめて意義のあるものになるはずです。
どうしたら、あなたの役に立ち、人生を意義深いものに変えていくのか。どうしたら、日本のために命を駆けた名もなき先人・先輩の遺志を顕彰していくのか。どうしたら、日本の誇りを取り戻すことができるのか、、、
深く悩みました。
一時的な事業やイヴェントは話題にはなります。しかし、刹那的なことです。わたしたちの限られた資金のなかで、継続的に成果を還元し、世に問うことは何か。誰にでもできることではなく、P&Hでしか成し遂げられないこととは何か。
その一つの試みが、「フーヴァーアーカイブス事業」です。
フーヴァー研究所の公文書館(Hoover Archives)には、膨大な史料が保管されてます。まるで、歴史の生き証人です。毎年多くの研究者が調査に訪れ、隠されていた歴史に日の光を当てております。この公文書館には、日本の貴重な史料も保管されているのです。
日本占領とフーヴァー研究所
なぜ、日本の史料がフーヴァーにあるのか?
それは、アメリカの日本占領が深く関わっています。アメリカが日本を統治していたとき、多くの貴重な史料を購入したのがフーヴァー研究所です。1945年11月に神田駿河台に東京オフィスを設立し、GHQの天然資源局長ヒューバート・G・シェンク(Hubert G. Schenck・スタンフォード大学教授)が非公式に指揮をとり、日本の史料を蒐集しました。
集めた膨大な史料のなかには、A級戦犯として起訴された荒木貞夫、東京裁判や共産主義運動などの史料がフーヴァーには眠っています。
さらに、対日占領下でGHQの職員として働いていた人々が大切に保管していた史料もフーヴァーに寄贈されております。「日本国憲法」の原文をはじめ、「教育改革」や「医療改革」、さらには「諜報活動」など多岐にわたる生史料があるのです。
この史料を公開・解読し、西先生の解説を交えてホームページで見ることができるよう計画しております。もちろん、誰でも閲覧可能です。
使命とは何か
わたしたちは、この事業を通じてP&Hの使命とは何か、働く意義とは何か、やりがいとは何か、、、わたしたちだけでなく、あなたにも共感してもらうことは何か、最終的に日本に貢献できることは何かを問い続けていきます。
フーヴァーアーカイブス事業に無理に、共感してくれとは言いません。でも、少しだけ興味をもってくれたら嬉しいです。
フーヴァーアーカイブスは、西先生にとっても、わたしたちにとっても新たな挑戦です。その挑戦に、一歩足を踏み入れたことを、あたなにお知らせしたかったのです。
ー岡崎 匡史
PS.
公文書の読解には膨大な時間がかかります。日夜作業をしておりますが、ホームページの更新が少しずつとなってしまうことをご了承ください。フーヴァーアーカイブスの公開までもう少し時間がかかります。