敵は理想の自分?
Hello,everyone!
How's it going today?
This is Nori Honjo
前にも言ったけど、
理想の自分が自分を苦しめている人が
たくさんいる。
例えば英会話。
「英会話を習っています」という人に、
あるセミナーの懇親会で会った。
もう習って2年らしい。
そこで私が
「私も英語話せますので
これから英語で話しましょう」と
悪気もなく英語の練習になればと思い言ったら
「いやいやまだ全然話せないんです、、、、、、」
と冷や汗をかいて消えてしまった。
私はそのときの彼の行動の意味が解らず
「なんで英語習っているのに
英語を話すことからそんなに逃げるんだろう?」
と思ったものだ。
もし、これがバイク好きの会で、
「バイクが好きだ、免許取って2年毎週バイクに乗ってます」
という人に、
「僕もバイク乗ってます、私のはハーレーですが
こんど乗ってみませんか」と言ったら
だれも逃げないだろう。
「ぜひお願いします」
という流れになるはず。
二年間、毎週英会話に通っても
人前で「英語が話せます」と言えない、
いやまだ英語が話せないと思っている理由は、
自分にある。
それは、理想の自分
(この場合、"同時通訳なみに英語がペラペラ"である)が
自分を見て、馬鹿にしているからだ。
「まだこれくらいしか話せないのに
ぺらぺらとか話せるとか言うんじゃないよ」
と脅しをかけるのである。
ここで、誤解してほしくないのは
「理想の自分を持つことは悪いことではない」
ということ、いやいいことである。
しかし、理想の自分の亡霊の中に
入ってしまってはいけないということ。
どういうことかというと、
理想の自分になってないのになったつもりになって、
現実の自分を見下げたり、ののしったり、
ばかにしてはいけないのだ。
理想の自分はあくまで現実の自分から見上げる存在であって、
理想の自分に入り込み、現実の自分を見下げてはいけないのだ。
理想の自分から見られる自分は
それは惨めなものとなり、自分が嫌いになり、
他人への評価も厳しくなる。
(自分は普通なのに)
この理想の自分の亡霊に入り込んだら、
現実の自分との距離がどんどん広がり
最後には強烈な自己嫌悪か現実逃避が始まる。
ある教え子の大学生に
「英語勉強してる、TOEICとか点が必要じゃないの?」
といっても、「やればいつでも800点くらいすぐとれますよ」
と400点台の子が平気でのたまう。
いま、そこ子はそのままの点数で
就職活動へ、苦戦中だ。
自分の中の理想の自分はスーパーマンだから、
英語ぺらぺらで、ちょっと勉強すれば
すぐに満点だろう。という思い込み。。
この話はいろんなところに応用できるが、
私は英会話の先生なので英会話にだけ絞って話すと、
英語が話せるようになるには、
まず現実の自分の中に入り、現実を直視し、
ぺらぺらではない自分からスタートすること。
そして、どんどんネイティブと
英語で話してみること。
そうすれば理想の自分になるには
なにが必要かがよくわかる。
そういう私も高校生、浪人生までは
理想の自分の中で泳いでいた。
自分は天才、勉強なんかちょっとすれば
九州大学くらいは余裕、
滑り止めで早慶かなと思っていた。
しかし、現実は浪人してもすべての大学に落ち、
補欠で地方の公立大学へ。
自分は天才ではなかったと
思い知らされた。
それだけではなかった。
唯一の自信のよりどころであった空手も
(九州大会準優勝)極真空手部に入部し
初日にまだ黒帯にもなっていない先輩に
一発で倒れるはずのパンチをお見舞いするも
「いいパンチだね」 といってニヤと笑われた。
そこで、一撃必殺だった私の空手も
夢であったことに気付かされた。
天才と思っていた頭も凡人、
一撃必殺も笑い飛ばされ、
完全に夢から覚めたのが19歳。
そこからコツコツ現実を通して
夢を追いかけてきた結果、
夢は現実になっていった。
英語は絶対誰でも話せます、
ただし自分を見下げる理想の自分と
決別しなければなりません。
きっとあなたもできるはず。
なぜなら、現実の自分の方が
近くにいるからね。
今の自分から自分を見ると
もっと自分が好きになれるし、
力がわいてくるよ。
ではまた。
ーNori