ニートが親に訴えられた話
Hi! NAOです!
水曜は、テーマからちょっと外れて、海外の話題をライトな感じでお伝えしております。
一時期からよく聞くようになった「ニート」。いまや日本の社会問題の一つとも言えますよね。
ニートの定義は、15歳から34歳までの働いていなくて、通学や家事もしていない人の事なんですが、日本におけるニート人口は60万人以上と言われています。
ただ、これはあくまでも国が把握している人数という事で、実際にはもっと多いとも言われています。
ニートは「怠けている」「努力が足りない」などと思われがちですが、そもそも働く気がなくて働いていない様な人は少数派で、
多くは働いていたものの、怪我や病気で離職、その後の就職が困難でニートになってしまったという人が多く、この様な状況も、労働人口が減少していっている日本に於いては看過できない問題ですよね。
さらに、実はこのニート問題、日本だけではなく、海外でも大きな問題になってまして、2016年の経済協力開発機構(OECD)のデータによると、15-29歳のニート割合が最も多かったのは、トルコの28.2%。なんと約3割がニート。
続いて、イタリア、ギリシャ、メキシコ、スペイン、チリ、フランスなどがニート上位国という感じになっています。
OECD平均が14%に対して、日本は9.8%と、平均以下という結果でした。とは言え、15歳から29歳の1割がニートと言うことですから、決して軽く見られる問題ではない事にはかわりはないですね。
そんなニートに関する話題として、海外のニュースサイト『Her』によると、米ニューヨーク州カミラス在住の、マイケル・ロトンドさん(30歳)が、両親から実家からの立ち退きを求めて訴えられちゃったそうです。
なんでも、マイケルさんは、8年前に実家に戻ってきてからというもの、無職のままで、家賃や生活費を家にいれることもしていなかったそうです。
この8年の間、両親は5回に渡って、公式書信として立ち退きを求めたにも関わらず、一向に立ち退こうとしない息子にしびれをきらして、裁判沙汰にしたということの様です。
日本の感覚では、何もそこまでと思いますが、アメリカでは、「社会人になったら家を出て自立するのが当たり前」という風潮が強く、日本の様に未婚だから実家暮らしで、家に生活費もいれているからOKみたいな感覚ではないんですね。
裁判でも、「あと半年は実家ぐらしを続けさせてほしい」と訴えるマイケルさんに対し、「恥知らず」と彼の訴えを却下し、立ち退きを命じたそうです。
まぁ、これも息子の身を案じる親の愛ということなんだと思いますが、このまま行くと、日本でもこの手の訴訟が増える日もそう遠くはないのかも知れませんね。
https://www.her.ie/news/parents-sue-30-year-old-son-refuses-move-win-404806
今日の英単語チェック
水曜日は話題に出てきた言葉をピックアップして、英単語で紹介します。 さぁ、それでは、 今日の英単語をチェックしてみましょう!
sue
告訴する、訴える
それでは、今日はこの辺で。
See You Next Week!