習慣 2016/09/23

ケント・ギルバート:外国人だから言える日本のスゴさ Vol.5


ロイス:
政治関連以外で、日本においてどのようなことをしていきたいですか?
どんな人物として知られたいですか?何を達成したいですか?
それとも、流れが来たら乗る感じでしょうか。

ケント:
言葉は悪いかもしれませんが、私は覚醒剤になりたいのです。
覚醒剤というとね、違法ドラッグのことなのですけれども。

覚醒するということは気付くということなのですよ。
ですから、皆さんが気付いていないところを指摘して
国が良くなるための手助けをしたいと考えています。

曖昧かもしれませんが、私だから言えることがある。
日本人が言ったら、おまえ頭おかしいじゃないかとか
右翼じゃないかとか、パヨクだっけ、左は、とかね。
いろんな批判を受けることになります。

だから私は日本人になりたくないのです。
日本人になってしまえば大変ですが、私は日本人じゃない。
一歩下がって見ている。
そして客観性が割合あるほうだと思う。
だから私の発言によっていろんな人たちはこの国をどうしたら良いのか
気づかせてあげることができる。
そういう触媒になりたい。
それをやり続けたいですね。すごく楽しいですよ。


ロイス:
「いつアメリカに戻るんですか?」という質問をする人には、どう答えますか?

ケント:
そうですね。聞かれます。
いつ帰るのって言われますけどね。
いや、この後帰りますって言います。
え?じゃなくていつアメリカに帰るのって言うこと。

だからいつ帰るのっていう質問がおかしいのですよ。
東京にもアメリカにも家がありますから。
どちらに行っても帰ったっていうことになってしまいますからね。

変な話なのですけどね、私は東京に家を持っています。
後少しでローンの返済は終わります。

私はこの間、女房に言いました。

「この家を売ってアメリカに帰ろう」

女房が 「ちょっと待って、この家を売ってはいけないわ」 と。

「なんで?アメリカに帰ればいらないじゃん」

「そういう問題じゃないのよ。この家があっての我々なのよ」

「いやいや、そうじゃない。この家は単なる家だよ」

...アメリカにもあるしね、別に2つ要らないでしょう。
どちらかの国に住むことにしてしまえば。


すると女房が、
「いやいや、その家があっての私たちですから。
もちろんアメリカの家も大好きだし、そこで時間を長く過ごしたい。
だけど東京の家を売ってしまうことは
日本とのつながりを断つという意味なのですよ」

女房はかなり抵抗しました。
ずっと日本にいることはいろいろと大変でした。
しかしもう今となっては、我々の一部が日本にあり、一部がアメリカにある。

ですから日本を引き揚げてしまうということはないと思いました。
女房に言われて、売ることを止めました。
どうせ売ってもたいした金にならないし。
ただ子供たちがもらっても使えないので死ぬ前には売ると思います。

なぜでしょう。
日本は好きだけど日本人にはなりたくない。
でも、日本人が大好き。
だけど自分は違う。
日本の良いところはたくさん見習い
それを自分の生活にも取り入れてもいます。
完璧な日本人になろうと思っても、まず言葉が自然にはならない。
これ以上は。
日本の小学校から受け直してしまわない限り
奥深いところはやはり理解できない部分がまだたくさんあります。
ですから毎日が発見なのです。
新しい発見。
それが楽しいですね。

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