↓これ安い?高い?(値決めの秘訣)
From:山田光彦
この写真は、100円で売っている自動販売機。
運動するために体育館へ向かっていた時、この自動販売機を見つけました。これを見つけた時、僕は、、、
「おー!100円の自動販売機。久しぶりに見たな〜。
安いし、ペットボトル(500ml)の水を買っておこう」
と思って実際に水を買ったのですが、、、
・・・あなたはこれ、安いと思いますか?
「そりゃ、安いでしょ」
きっとあなたも僕と同じようにこう思ったんじゃないかと思うのですが、、、少ししてから僕はあることを思い出したんです。
というのも、僕は出張に出かけた時、ホテルの部屋で飲むための水をよく買うんです。
これです。
↓
売っているところは、コンビニ。こちらも値段は100円(税抜で93円)。ですが、量は2ℓ。自動販売機で売っていたペットボトルの4倍の量ですが、値段は同じ。なので、自動販売機の水より、いつも買っているコンビニの水の方が圧倒的に安い。
それなのに、、、不思議なんですが、100円の自動販売機で売っている水を見た瞬間、安いと感じてしまったわけです。
価格は商品だけでは決まらない
「ビジネスは価格で生きて、価格で死ぬ」とケネディが言っているように、商品が高い価格でも売れるのか?安売りしないと売れないのか?はビジネスにとって死活問題。原価が高い商品なら、価格を20%上げることができれば、利益が2倍になる、なんてこともザラです。
これだけのインパクトがあることなのに、買うところが自動販売機かコンビニかが、変わっただけで、いつもより割高の水を安いと思って買ってしまう、、、というぐらいかなり曖昧なのが価格の世界です。ですが、、、
この曖昧さにチャンスが眠っています。
曖昧ということは、一般的な価格より高かったとしても、商品を買ってくれる人がいる、ということでもあります。これができれば、ビジネスの利益を大きく伸ばすことができます。
もちろん、曖昧と言っても、一定の法則というか、セオリーはあります。自動販売機のケースで行けば、自動販売機で売っているのは、缶のものが120円ぐらいで、ペットボトルは150円ぐらいという感覚があります。その感覚と比較して、100円というのが安いと感じた、というパターン。ちなみに、価格についてはこの比較というのが、かなり重要な要素になることが多いのですが、、、
話を本題に戻しまして、、、
たとえば、ダンケネディのサミットに行った時「タッパーは単なるプラスティックの箱を、タッパーとして売ることで普通よりも高い価格で売っている。だから、どんな商品でも高い価格で買ってもらうことはできるはずだ」という趣旨のことをケネディが言っていました。
それに、スターバックスも普通のコーヒーよりもかなり高いですし、USJやディズニーランドで売っているおもちゃは、かなり高いですよね。確かUSJで売っているハリーポッターの魔法の杖は3000円か4000円ぐらいです。超ドライに考えると、ちょっとおしゃれな木の棒がこの値段で売れるわけです。
店舗でのビジネスなら、商品やサービスだけではなく、お店の内装やお店の方の雰囲気なども価格に大きく影響するでしょう。同じ絵でも高価な額で飾られている絵としょぼい額で飾られているのなら、高価な額に入った絵の方が高そうに感じるのと同じです。
なので、あなたの商品を高く売るためにどうすればいいか、ぜひ一度、考えてみてください。
1つでもアイデアがヒットすれば、あなたのビジネスが生み出す利益に相当大きなインパクトをもたらすはずです。
ー山田光彦
PS.
もちろん、大したことない商品を高い値段で売ろう、と言っているわけではないので、あしからず。