経済 2018/06/18

日本は防衛力の強化が必須


現在の防衛論議を見ていると、自主国防力が小さいくせに、日本に必要のない力まで求めるような矯激な主張も見られます。私は日本に核兵器は必要であっても、空母を保有する必要はないと思います。中国海軍は対潜水艦防御能力が弱いため、空母遼寧は海上自衛隊の潜水艦でも十分に撃沈することができます。航空優勢が確保できていれば、尖閣諸島に中国海軍が進出してくることはありません。今ある場所を確実に守る態勢こそ、日本の防衛にとって重要なテーマです。


NATOの常識として、防衛費はGDP(国内総生産)2%が原則です。日本は三木内閣以来、防衛費をGDP1%に抑制していますが、これは何の根拠もない基準です。世界から見れば、日本の防御政策は落第であり、だからこそ、トランプは大統領選挙の時から日本に対して防衛費の増額を求めているわけです。


これからアメリカが極東地域から軍事的に後退していくことを考えて、自衛隊の部隊編成の見直しなど、自主防衛力強化に着手すべきです。


201791日発行藤井厳喜・宮崎正弘著『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』第6章 北朝鮮有事と日本の対応(政治・軍事・経済)ーP233




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